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気ままにつれづれ
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2015.09.26 Saturday
この本を読む前に「配達あかずきん」という本を読んで知って、ネットで評判を見てみたら面白そうだったので図書館で借りてきました。
小尾芙佐さんの新訳で読みましたが、すごく読みやすかったです。
爽やかな表紙も好きでした。

続きはネタバレを気にしない感想になります。






猫が好きな人が好きな小説、という評判は間違いありませんでした。
私は特別猫が大好き!というわけではなかったのでが、ピートへのダンの愛情にはとてもきゅんとしました。
ピートを理解して、愛情を込めて「やつ」と呼ぶところが好きです。
ベルとマイルズと対峙する前半でははらはらしましたが後半へ向かってまさに「夏への扉」へと近づいていく展開は爽快でした。
技術的な部分はちょっとよくわからないこともありましたがその辺は物語の進行には全く問題ありませんでした。
過去へ戻って伏線の回収が始まってからはぐいぐい読み進みました。
そしてリッキー。
再びコールドスリープに入る前のリッキーとのやりとりは、図書館で読んでいたのですがうるりときてしまいました。
「(株券を)あたし受け取らないわよ」とダンへ向かってきっぱりと言うリッキーは本当にかっこよかった。この年で何が一番大事なのかをちゃんと理解しているのだなあと思いました。
コールドスリープから目覚めるタイミングを「ダンが来た時」と設定したその乙女心にきゅんきゅん。
彼女自身は小説での登場は多くはないのだけど全編を通してダンの支えになっていたことがひしひしと伝わって最後に二人が結婚してくれて本当に嬉しかったです。
主人公のダンが友人や恋人の裏切りにもめげず前へ向かって頑張る姿もよかったのですが、リッキーをはじめ彼を支える様々な優しい人々の姿にもぐっときました。
頑張る人をちゃんと神様は見てくれているのかな。
文句無しのハッピーエンドでした。またいつか読みたいです。

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